人生はシンプルに。自己実現は簡単。
現役セラピストの ひなた です。
いつも同じような苦しい恋愛してしまうのは依存症、それも恋愛依存症と回避依存症の依存症者同士が多いという事を お伝えしてきました。
そして お互いが惹き合ってしまう理由と、それが幼少期と繋がっている事は前回お話ししましたね。依存症者同士の恋愛パターン。前回のはこちら。
今回は依存症の 回復の方法 をお伝えしていきたいと思います。
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回復する4つの方法
ステップ 1
アルコール依存症者や摂食障害など依存症者同士の関係以外に見られるアディクション(嗜癖)に対処する。
・自分自身のアディクションに気づくこと。
・アディクションの悪影響についても考える。
【アディクションを自分が取り込んだ時、どんな気持ちになるか?】
例) お酒を飲む→爽快な気持ちになる→お酒を飲む以外に爽快な気持ちになるものを、いくつか考える 〕
ステップ 2
対人関係の嗜癖的な部分から離れる。
・関係を一時保留にする。
・別離じゃなく距離を置く。
距離を置く5つのルール
❶ 対人関係から離脱
・相手の事を考えない
・相手の事を邪魔しない
・自分の人生を生きる事を意識していく
(この3つは離脱の三大原則)
❷ 「怒り」や「誘惑」の爆弾で相手を攻撃しない
❸ 相手の現状を把握して相手の本当の姿を見極める
❹ 自分の現状を見極める
❺ 相手の「怒り」や「誘惑」の爆弾に反応しない
〈怒りの爆弾〉
恋愛依存症者‥「あなた、私をずっと守ってくれるって言ったじゃない」と相手を追い詰める。
回避依存症者‥「そんなんだったら別れましょう」と相手の元から去っていく行動や発言をする。
〈誘惑の爆弾〉
恋愛依存症者‥自分の弱さや無力さを相手にアピール。
回避依存症者‥力を誇示したりパワーを見せつける。
⇩ (これらをしそうになったら‥)
★深呼吸をしたり10数えたりする
★せめないけど反応もしていかない
★せめないで観察していく
★冷静に冷静にと心で唱える
ステップ 3
必要であればセラピーを受け幼児体験の感情を浄化する。
・アダルトチルドレンの為の根本的な治療をしていく。
・個々それぞれでカウンセリングを行ってもらう(気づいた方から)
治療しなければどうなるか?
相手は自分以外の人と恋愛依存を繰り返す → 別れにつながる。かと言って相手に「カウンセリングに行ったら?」とか相手をコントロールするような事はしない。自分の体験(カウンセリングに行った事など)を伝える。
ステップ 4
潜在的な共依存の諸症状に取り組む。
・共依存の為の根本的な治療をしていく。
・考え方などの歪みを変えていく。
項目の中から自分が出来るとこからやっていく
〈恋愛依存症者〉
・思考にアプローチ
自分自身からしか、温かい気持ちは与えられないし、皆考え方は違うんだ!と変えていく。
〈回避依存症者〉
・歪んだ考えにアプローチ
相手にとって自分は神様でもなく同じ人間なので全権力を持って相手を支配する事に意味はなく個々それぞれの価値に重きを置くという考えに変えていく。
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回復期間
アディクションや幼児期のトラウマ体験から癒されるために必要な期間は3年~5年かかると言われています。かといってその期間、対人関係を留保※しなければならないわけではありません。
まず最高でも約半年は留保してアディクションや共依存症の一時的症状に取り組み、そのあと関係を再会すればよいのです。適度な快適さを感じられるようになるためには3ヶ月~半年はかかります。その後、3~5年は共依存症の回復に取り組みます。
※ 留保とは物理的に離れるか、心理的にパートナーとのあらゆる強烈な関わりを避けるかということである。
(注) この回復のステップは適切な段階を追って進むことが必要とされています。段階が適切でないと様々な苦痛が伴ったり逆に症状が悪化することが考えられるため1人で進むのは難しいかもしれません。出来ることであれば専門家のカウンセラーと共に回復プロセスを進まれることをお勧め致します。
まとめ
まずは自分自身が依存症であることに気づくことが大事。そして依存相手から一時的に離れ専門医(カウンセラーなど)のとこで治療をする。殆どの場合、幼少期の親との関係においての心の傷が原因なので時間をかけて幼少時期の感情を浄化していく。
次回で このシリーズは最終回になります。
自分自身の回復をチェックして非現実的な幻想から脱却し、現実的で親密な関係の築きと、健全な真実の愛とは何か?を お伝えしていきたいと思います。
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